福島県内有数の大規模塗装工場が2013年秋に竣工しました。
充実した前処理槽、パテ処理ブース、大型塗装ブース、大型乾燥炉、小物塗装ブース、自動乾燥炉、組立てエリアを擁した最新工場です。
自社の製品のみならず、設備と技能を活かして、溶剤塗装、粉体塗装と幅広い塗装案件に対応してまいります。
大きくは3ブロックに分かれており、前処理エリア、塗装エリア、仮組エリアとなっております。
塗装は前処理(燐酸亜鉛皮膜処理)、パテ付け、吹付塗装、焼付、仮組が主要工程となります。
各種溶剤塗装から粉体塗装に対応する工場となっております。
荷捌き場は、板金グループからの完成品や外部からの塗装依頼品を一時保管し塗装工程へ投入するための準備スペースです。
前処理は燐酸亜鉛皮膜処理といい、塗料と表面の密着力と材料表面の防錆力の向上を目的に実施されます。脱脂、水洗2回、表面調整、皮膜処理、水洗2回、水切り、乾燥により被膜が付きます。
槽も3m×1.5m深さ2.5mと大型の盤でもすっぽり収まる大型の設備といたしました。(1槽で水11トンの容積・・風呂50杯分)
パテ処理は、塗装面の凸凹を平滑に調整する作業です。1枚1枚繊細な手作業で仕上げて行きます。
吹付作業です。いよいよ本格的な化粧が施されます。溶剤系・粉体共対応しております。
吹付塗装が完了したものは乾燥炉に入り焼付乾燥が施されます。低温から高温焼付までコントロールできる乾燥炉となっています。
塗装、焼付一連の工程を自動で行う自動焼付塗装ラインも併設しており、1m以下の物で、ある程度数が見込めればコストを抑えた処理が可能となっております。
塗装が出来上がったものとメッキから上がってきたものおよび購入品を組合せ、配線がすぐにできる状態に組み上げております。従来は塗装されたものを部品単位で装置工場に集積しまとめて組み上げていましたが、この仮組工程によって移動する手間の軽減と移動による品質問題の軽減につながっております。